エアバッグ
一日ぶりに修大に会った。レーシングスクールの時は土曜日の朝、鈴鹿サーキットに子供を送り届けた後はスクールが終了する翌日、日曜日の夕方まで離れ離れになる。だからいつも私はサーキット全体が見通すことができる山の上からスクールの様子を見てるだけ。そしてホテルで一人で宿泊する。
先程パドックに到着すると修大が走ってやってきた。
「パパ、昨日シケインで転倒した時、見てた?」
私は答えた。
「ああ、見てたよ。ケガはなかったようだな」
すると修大が、
「路面に落ちる前にちゃんとエアバッグが膨らんだ。だから凄くいいよ」
そんな事を私に言い残し、走ってピットへ向かって行った。
そんな鈴鹿の朝を迎えることができた。
写真は夏休みのスクール時にエアバッグのデモンストレーションのモデル役を務めた修大。