思いやりの心

小さい頃からよく聞きなれてきた言葉だが、「美しさ」の原点ではないだろうか。

私たち親子はモータースポーツに出逢い、その「思いやりの心」の大切さを痛感させられた。
どのドライバー、ライダー、メカニックもチームも溢れんばかりの情熱を注ぎ込み、
日常生活では気にする必要のない僅かな時を刻むためにある意味、すべて懸けて駆け抜ける。
それぞれの思いをすべてドライバー、ライダーに託してながら、
誰よりも速くチェッカーをきるために。

レースの中ではさまざまなことが起こる。
スターティンググリッドにマシントラブルで着けない。
フォーメーションラップ中に転倒する。
そんな過程をクリアした者だけがようやくグリッドに着くことができる。
そしていよいよブラックアウトのスタートを迎える。
前を行くドライバー、ライダーを信じてコーナーでインに飛び込む。
相手も飛び込んできたドライバー、ライダーを信じてクロスラインを探す。
どちらかのタイヤのグリップがなくなれば両者ともお陀仏だ。
その一瞬の中で感じ取る、本当の思いやりとは何かを。

何もモータースポーツに限ったことではないと思う。
さまざまスポーツ、日常生活の中でその思いやりは必ず相手に通じていると思う。
だから「美しい」のだと思う。


写真はもてぎで開催された先週末の全国大会の決勝グリッドの三男修大の様子